【必読】ショルダーバッグの寿命を延ばす正しい予防策と修理のポイント

毎日の生活に欠かせないほど、多くの方に愛用されているショルダーバッグ。その使い勝手の良さから、定番アイテムとしての認識も高いアイテムの1つです。しかし、愛用しているということは、もちろん日々の使用による摩耗や劣化からは避けることができません。
少しでも長く、きれいな状態でバッグを使いたい…!そう思われる方に向けて今回は、ショルダーバッグの適切なケア方法と、修理のタイミングについて詳しく解説していきます。
【ショルダーバッグは人気?】女性にとってメインのバッグとして使用されているショルダーバッグ

実は最近の調査によると、日常的に使用するバッグの種類として【ショルダーバッグ】が女性から圧倒的な支持を得ています。その理由として、両手が自由に使える利便性や、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活用できる汎用性の高さが挙げられます。
特に20代から40代の働く女性の間では、通勤用のメインバッグとしての使用率が高く、全体の約65%がショルダーバッグを日常的に使用しているというデータもあります。そのくらい毎日のようにショルダーバッグを使用しているとしたら、ケアやメンテナンスをしながら使っていないとすぐにボロボロになってしまう可能性もありそうです。

ショルダーバッグで最もダメージを受けやすい部位とは
では、使用しているショルダーバッグの1番痛みやすい部分といえばどこになるでしょうか。ショルダーバッグの中で最もダメージを受けやすいのは、意外にも【ショルダーストラップ/ショルダーベルト(肩掛け部分)】です。日常的な重みと動きによる負荷が集中するため、経年劣化が起きやすい部位となっています。
特に通勤や通学などで毎日使用する場合、パソコンや書類、化粧ポーチなど様々なアイテムを入れることで、想像以上の重さがストラップにかかっています。継続的に負荷がかかることで、
・ストラップの接合部分
・金具との連結部分
・ストラップ自体
に対してダメージを与え、時間の経過とともに劣化を加速させる原因となります。最悪の場合にはショルダーストラップ自体がちぎれてしまうこともあります。
また、雨や汗による水分との接触も、ストラップの劣化を促進する要因の一つです。特に革製品の場合は、雨に濡れてしまうだけでもダメージを受けてしまいます。適切な防水加工や定期的なケアを怠ると、素材の硬化や劣化が進行しやすくなるため、注意が必要です。
ショルダーストラップ/ベルトの寿命を延ばすためには?ちぎれさせないためにできること

ショルダーベルトの寿命を延ばすためには、以下のような3つの予防策が効果的です。
①荷物の重量管理を徹底する(推奨は2kg以下)
②定期的にベルトの状態をチェックし、初期段階での補修を心がける
③使用しない時は適切な保管方法を守る(吊るす収納は避ける)
この3つのポイントを抑えるだけでもショルダーバッグを長持ちさせることができます。
特にブランドバッグなど革製のショルダーベルトの場合、定期的なレザーケアも重要です。革専用のクリームやオイルを使用することで、革の柔軟性を保ち、乾燥によるひび割れを防ぐことができます。また、雨や雪の日には防水スプレーを使用することで、水濡れによる劣化を最小限に抑えることができます。
自力で行うレザーケアに自信がない場合には、修理専門店などにメンテナンスをお願いすることもおすすめです。修理専門店であれば、革の状態や革の種類を見極め、適切なケアを行ってくれるでしょう。その際に自宅でできるメンテナンスの方法についても相談してみるのも良いかもしれません。
また、【保管方法】も重要なポイントです。直射日光の当たる場所や高温多湿な環境は避け、風通しの良い場所で保管することをお勧めします。また、長期間使用しない場合は、ベルトに無理な負荷がかからないよう、バッグ本体と一緒に布製の保存袋に入れて保管するのが理想的です。
よくあるショルダーバッグの修理部位3つ
最もダメージを受けやすいショルダーストラップをはじめとして、ショルダーバックによくある修理部位をまとめてみました。具体的には以下の3つです。
(1)ショルダーストラップ
(2)ショルダーバッグの角・底
(3)ショルダーバッグ全体の色味
実際にどのようなダメージが起こり得るのか、修理を検討するときのポイント、修理をお願いしたらどのようにきれいになるのかも【修理専門店REPAIR THING(リペアシング)】で実際に担当した修理事例をお見せしながら紹介していきます。
(1)ショルダーストラップのトラブル
ショルダーストラップに関するトラブルがあった場合には、以下の2つが代表的です。
・ショルダーストラップ/ベルト本体
・ショルダーストラップの付け根
どちらも日常的な使用で負荷がかかりやすい部分であるからこそ、劣化している場合には修理が必要です。修理を検討する時のポイントとなるショルダーストラップ/ベルトの状態を知っておくことで早期発見・早期検討ができます。
実際に「修理をした方がいいかな?」と思っているショルダーバッグをお手元に持ってきていただいて、状態を確認してみることをおすすめします。
以下のような状態がみられたら、修理を検討してみてください。
◼︎ショルダーストラップ/ベルト本体
・革の劣化によるひび割れ
・ステッチ(縫い目)のほつれ
・表面の摩耗
◼︎ショルダーストラップ/ベルトの付け根
・金具との接合部分の緩み
・縫製部分の破損
・革の裂け


ショルダーストラップの付け根がちぎれてしまった場合でも修正が可能です。ちぎれた際に出たパーツなどを無くさず修理専門店へ持ち込み(もしくは郵送)してくださいね。
(2)ショルダーバッグの角・底部分のスレ
ショルダーバッグも角部分や底にスレができてしまう場合がよくあります。お店や自宅でショルダーバッグを置く時にできやすく、特に床に置く場合にはスレができやすくなりますので注意が必要です。その他にも壁際を通る時などに、壁や家具などに当たって擦れてしまうこともあります。どの場合にもショルダーバッグの扱い方を少し丁寧にするだけで防げるダメージもあるはずですので、使用時にもできるだけ気を配っておくと良いでしょう。
以下のような状態がみられたら、修理を検討してみてください。
◼︎ショルダーバッグの角スレ
・角の色味が剥げている
・ほつれが発生している
・革のめくれや穴が空いている
・角、パイピング部分から中の芯材が見えている / 出てきている


バッグの四隅は、置き方や持ち方による摩擦で傷みやすい箇所です。特に革製品の場合、角の部分から劣化が進行していくことが多く見られます。ダメージを見つけたらひどくならないうちに修理をすることで、最小限のコストできれいな状態で長くショルダーバッグを使い続けることができます。
◼︎ショルダーバッグ底スレ
・色が一部剥げてしまい、本体と異なる色味になっている
・底部分の革が毛羽立ち、ガサガサになっている
・底部分に見てわかるくらいのスレがあり、傷になっている
・革が裂けている / 穴が空いてしまっている


床への接触が多い底面は、傷みが出やすい部位です。そのまま放置しておくと防水性の低下や型崩れの原因となるため、バッグそのものが使えなくなってしまう可能性もあります。早めの修理がおすすめです。
(3)ショルダーバッグの色褪せ・汚れ
床への接触が多い底面は、傷みが出やすい部位です。そのまま放置しておくと防水性の低下や型崩れの原因となります。
以下のような状態がみられたら、修理を検討してみてください。
◼︎バッグ全体の色褪せ
・革本来の色が薄くなり、くすんだ印象になる
・特に日光に当たる表面から徐々に色が抜けていく
・色むらが発生し、部分的に明るい箇所が目立つようになる
・角部分から特に色落ちが進行する




日光による変色や、経年による色あせは避けられない問題です。特に濃い色のバッグは目立ちやすく、定期的なケアが必要となります。
◼︎バッグ全体の色焼け
・直射日光による変色で、本来の色から黄ばみや茶色みが出る
・革の表面が硬化し、艶が失われていく
・特に窓際や車内での保管時に発生しやすい
・色の濃いバッグほど色焼けの差が目立つ(特に黒)


日光による変色や、経年による色あせは避けられない問題です。特に濃い色のバッグは目立ちやすく、定期的なケアが必要となります。
◼︎バッグ全体の汚れ
・手垢や皮脂による黒ずみが表面に付着
・雨や汗による水シミやシワの発生
・底面や角に擦れによる白っぽい汚れが付く
・生地の繊維に深く染み込んだ頑固な汚れの蓄積




日常的な使用による汚れの蓄積は、バッグの見た目だけでなく、素材の劣化にも影響を与えます。
◼︎バッグの金具部分の劣化
・メッキの剥げや変色が発生
・開閉部分のがたつきや動きの悪さ
・金具表面のくすみや酸化による黒ずみ(錆びの発生)
・接合部分の緩みや金具自体の変形


【修理の前に素材チェック】合皮は修理に向いていません
ここまでショルダーバッグ修理を検討する際のダメージについてお伝えしてきました。実際に修理されたもののビフォーアフターを見ることで「私のショルダーバッグも修理が必要かも?」「この状態からでもきれいになるんだ!」とイメージが湧いたことでしょう。
そして、ショルダーバッグの修理をする前に、忘れてはいけないのはバッグの素材です。
バッグの素材がもしも【合皮(合成皮革)】である場合には、残念ながら剥がれなどを元通りに直すことはできません。
そもそも、合皮とは布に合成樹脂を塗布して、表面を本革に似せたものであり、この合成樹脂は空気中の水分と結合することで、べとついたりボロボロになるという現象を引き起こしてしまいます。その為、一度合成樹脂が劣化してしまった場合には、元の状態へと復元することはできません。その代わり、剥がれた部分に補色して剥がれを目立たなくするような修理をすることもありますが、いずれ経年劣化するものですのでおすすめはしておりません。
ショルダーバッグを修理する時に大切なこと

ここまでショルダーバッグの修理について、さまざまな角度からお伝えをしてきました。
最後に修理をする時のポイントをまとめておきます。
ポイント1:早期発見・早期対応
小さな傷みや違和感を感じたら、すぐに専門家に相談することをお勧めします。初期段階での修理は、コストも抑えられ、修理後の仕上がりも美しくなります。
ポイント2:予防的なメンテナンス
定期的なクリーニングや防水加工など、予防的なケアを行うことで、大きな修理の必要性を減らすことができます。使用頻度に応じて、半年から1年に一度のメンテナンスを心がけましょう。
ポイント3:信頼できる修理店の選択
バッグの修理は、その素材や製法に精通した専門店に依頼することが重要です。特にブランド製品の場合は、正規の修理サービスや実績のある修理専門店の利用を検討しましょう。自分が持っているアイテムの修理実績や事例など、近いものがある修理店はおすすめできます。
予防と修理でお気に入りのショルダーバッグを末長く使いましょう

ショルダーバッグは、適切な予防・ケア・修理によって長く使い続けることができます。日々の使用による劣化は避けられませんが、早めの対応と定期的なメンテナンスを心がけることで、お気に入りのバッグを長く愛用することができます。
このコラムで紹介したようなダメージが、お手持ちのショルダーバッグに見られた際にはまずは【修理の相談】をしてみてください。無料で修理相談を受け付けているところがほとんどです。どこに相談して良いか迷った時には、このコラムで修理事例をご紹介したリペアシングにご相談くださいね。相談をすることで修理にかかる費用や期間、どのような修理ができるかなど、あなたが知りたいことが明確になり、それだけでも安心ができるはずです。
日々の丁寧な取り扱いと、定期的なケアを心がけてあなたの大切なショルダーバッグを守って行ってくださいね。
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